パワービルダーに厳格な定義はありませんが、供給戸数をある程度確保し、資本回転率が高く、建材等の大量仕入れなどのくふうにより低価格を実現し、供給している会社を主に指したりします。
市場の特性としては、パワービルダーの供給する住宅の特徴は、敷地面積は100㎡以下、建物延べ床面積も75㎡前後と小規模なものも多くあります。
低価格な建売住宅を実現するために、建材の一括仕入によるコストダウン、間取りなどの規格は統一され、数棟を平行して施工することで建築コストを抑える特徴があります。
これらを実行するために建材メーカーや設計事務所、工務店などとネットワークを組み、低価格を実現しています。
パワービルダーの供給する住宅の立地条件は最寄り駅から徒歩圏内で、比較的条件のよい土地を小さく分割するミニ開発になります。
その際、土地の仕入値が重要なポイントになります。首都圏では2000万~3000万円台では土地の仕入れ値が高くなると建築費や営業費で調整する必要があります。
また競業と比較して商品の回転率の早さがあります。
平均的に土地仕入から販売まで約4ヶ月と短期であり、同期間に約1~2年を要する分譲マンションとは比較にならない速さで回転しています。まだまだ強い戸建て志向がありますので、この低価格化によってマンションか戸建て住宅かといった選択肢がありますがこのパワービルダーの分譲戸建てを選ぶ人が多くなったと言われています。
パワービルダーのスキームが成立しうるのは首都圏を始めとした大都市圏であり、ミニ開発の住環境に目をつぶり価格重視で建売住宅を購入するのは三大都市圏のような地下が高い地域だけの傾向とも言えます。業界の課題としては、地価が下落している局面では、競業のマンション業界と比較すると、マンション供給の回転率の悪さに対し、損切りが早く、消費者のニーズに合致した価格帯での供給が可能な点で強みを発揮しますが、地価の上昇局面では土地の仕入競争において好条件の土地仕入が困難となる課題もあります。
また原材料が上昇した場合も同様の課題があります。
今後の展望としては、低価格帯の建売住宅を維持しながらメインターゲットの30歳代の嗜好やニーズに合致した商品を開発する必要があります。価格帯としては、30歳代が住宅ローンで家賃並みの支払が可能である価格帯を維持できるかが重要となります。
同時に家賃並みのローン支払であれば、賃帯住宅以上の設備やデザインなどの付加価値がないとわざわざ住宅ローンという負債を持つ意味がないこともあり、価格を抑えて商品グレードを保つ必要性があります。
積極的な住宅設備の開発輸入やデザイン性の高いタイルなどの建材輸入などの工夫が求められます。その他の必要な要素としては、ネットワークでの短期間による資金の回転、土地の仕入、情報のスムーズな収集の仕組み、競合の動向チェック、売掛の計画、代金回収のスキーム、施工する工務店、大工の技術力、コストパフォーマンスの計画、顧客ニーズの収集、分析、デザイン・インテリアの企画力、必要資格等多岐に渡り計画する必要があります。
計画する事が多岐に渡りますので事前にパワービルダー業界に合わせた事業計画書を事業開始のスケジュールに応じて作成し、事業開始後も軌道に乗せられるように臨機応変に対応できるようにしていきたいものです。
また事業計画書の作り方や書き方などの方法も無料相談を行っていますのでお気軽にメールやお電話にてお問い合わせ下さい。
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