【ペットサロン開業】日本政策金融公庫の創業融資活用

ホーム > 創業融資・開業資金調達の最新情報 > 資金調達 > 【ペットサロン開業】日本政策金融公庫の創業融資活用

【ペットサロン開業】日本政策金融公庫の創業融資活用

<最終更新日> 

【ペットサロン開業】日本政策金融公庫の創業融資活用ペットサロンの創業・開業を目指す方にとって資金調達をどのような方法で行うかは大きな課題の一つです。

サロンの物件取得費やトリミング台といった設備の費用、ならびに創業後数か間月の運転資金など、創業・開業段階では一定額の資金が必要となりますが、その全額を手持ちの資金のみでまかなうのは難しいという方もいるのではないでしょうか。

そのような方に活用いただきたいのが、日本政策金融公庫の創業融資制度です。

創業融資はこれから事業を始める方に向けた融資で、無担保かつ無保証で金利が低く、返済期間にゆとりがある点が特徴の制度です。

この記事では、ペットサロンの創業・開業を目的としている方々に向けて、日本政策金融公庫の創業融資について解説していきます。

創業融資・事業計画書作成のメール無料相談


日本政策金融公庫の創業融資とは?


日本政策金融公庫は、政府が100%出資している政府系金融機関であり、幅広い資金需要に応えるために多様な融資制度を提供しています。

特に、創業・開業段階の方や創業年数が短い方に対しては、無担保・無保証で利用することが可能な創業融資を実施しており、創業時の資金調達手段としてペットサロンをはじめとした様々な業種の方から利用されています。

日本政策金融公庫の創業融資制度

日本政策金融公庫の創業融資制度は「新規開業・スタートアップ支援資金(新規開業資金)」という名称で、無担保・無保証にて借入可能な創業融資制度となっています。

対象はこれから創業される方または創業からおおむね7年以内の方です。


ペットサロンの創業計画書作成ポイント


ペットサロン創業時に創業融資に申し込む場合は、創業計画書の提出が必要です。

創業計画書は、必要な情報を前もって整理しておくなどしっかりと準備をした上で、実現可能性が見込める構想であることが重要ですので、次のポイントを押さえるようにしましょう。

※ペットサロン業界についてはこちらの記事もご覧ください。
<ペットサロンで公庫の創業融資の創業計画書の支援や事業計画書を作成代行>

創業の動機

「創業の動機」の欄には、ペットサロンを創業したい理由や、その目的を記載していきます。

この際、熱意や具体性に欠ける内容だと創業に真剣に取り組んでいないと思われる可能性もありますので、これまで取り組んできた業務や培ったスキル、自分独自の強み、そしてその上でどういったペットサロンにしていきたいのかを明確に伝える必要があります。

また、創業に向けてどのような準備を進めてきたか、経営方針、見込み顧客がいること、ならびにペットサロンを出店する場所を選んだ理由なども記載していきます。

さらに管理職や人材育成などをしたことがある場合は、その旨も構成の一部に組み込むことで、事業の実現性をより強調することが可能になります。

経営者の略歴等

高校や専門学校を卒業した年月日や今までの勤務先、そこでの勤続年数などの基本的な情報と共に、勤務中に経験した担当業務やそこで習得したスキル、役職なども記載するようにしましょう。

また、創業するペットサロンで行うサービスが「グルーミング」「トリミング」「ペットホテル」などの場合は特別な資格は必要ありませんが、例えばトリマーなどの資格を持っている場合は記しておくことをおすすめします。

更に、コンテストで入賞した経験などがあれば、その旨も併せて記載することで技術力や知識が申し分無い旨をより効果的に伝えることができます。

取扱商品・サービス

創業するペットサロンで提供するメニュー、料金、訴求点、経営戦略などを具体的に記すようにしましょう。

加えて、事業全体のフロー、収益獲得の仕組み、競合に対してどのような優位性を打ち出せるかなどを記載し、ビジネスモデルも説明することが重要です。

取引先・取引関係等

「取引先・取引関係等」の欄には、例えばトリミングサービスに使用する資材(シャンプーやブラシ等)の仕入れ先などを記入します。

この際、仕入れ先が知り合いを通じて繋がりが出来た会社であったり、以前勤務した職場での取引先であったりする場合は、その関係性も記載することで更に信頼度を高められる可能性があります。

仕入れ先が決まっていない状態で創業融資に申し込んだ場合、ペットサロンとしての創業準備が十分ではないと見なされる可能性もあるため、仕入れ先はあらかじめ決定しておくことが大切です。

また、ペットサロンのように一般消費者がメインターゲットとなる業種は、この項目に想定顧客層や集客戦略なども記載しておくようにしましょう。

必要な資金と調達方法

「必要な資金と調達方法」の欄は、創業計画書の中でも特に重要視される項目の一つです。

創業時の必要資金(設備資金・運転資金)の総額と、それらの資金をどのように調達するのかを記載します。

設備資金については、単価が10万円を超える設備については見積書を必ず取得するとともに、見積先の名称と具体的な金額を明記します。

ペットサロン創業時の設備資金としては、お店の敷金・礼金・保証金、内装の工事代金やトリミング台・シャンプー台のような備品代などが該当します。

また、運転資金については根拠が不十分な金額での記載はせず、業界の相場水準や事業プランに則った適切な金額を記載することが大切です。

ペットサロンを創業する際の運転資金には、人件費、家賃、水道光熱費、ペットに与えるフード類の代金などが当てはまります。

更に、創業融資の審査では自己資金の割合も非常に重要なポイントであり、自己資金をいくら準備しているかを記入する欄も設けられていますので、自己資金は余裕を持って確保しておくことが望ましいです。

事業の見通し

「事業の見通し」は、今後の収支予測を示す項目となり、「創業初期」と「創業から1年後(もしくは事業が安定してくる時期)」の2パターンの「売上額」「原価」「経費」「利益」などを月平均で記載していきます。

ここで押さえておくべきなのは、それぞれの数値はきちんとしたエビデンスをもとに割り出し、またその計算式も明示しておくことです。

ここで示した予想売上額の現実性が薄かったり、経費と市場相場との間に大きな差があったりすると事業計画そのものの信憑性が下がり、審査にマイナスな影響を与える恐れがあるため注意が必要です。


必要な届出等


ペットサロンを創業する場合の主なサービス内容は「グルーミング」「トリミング」「ペットホテル」になる方が多いかと思いますが、この場合次のような資格や届出などが必要となります。

■第一種動物取扱業
ペットサロンは「第一種動物取扱業」のうちの「保管業」に分類されるため、第一種動物取扱業の届出を行い、登録する必要があります。

また、第一種動物取扱業に登録するためには、後述する動物取扱責任者を置かなければいけません。

第一種動物取扱業の届出の申請先は地域ごとに異なりますので、創業前に保健所に確認するようにしましょう。

■動物取扱責任者
第一種動物取扱業に申請するためには、「動物取扱責任者」を1事業所ごとに最低1人以上配置する必要があります。

この動物取扱責任者になるには、次のいずれかの要件を満たさなければいけません。

●獣医師免許を取得済であること
●愛玩動物看護師の資格を取得済であること
●半年以上の実務経験又は1年以上の飼養経験+所定の学校その他の教育機関を卒業していること
●半年以上の実務経験又は1年以上の飼養経験+動物に関する所定の資格を取得していること
※飼養経験に関しては、ペットを飼養した経験は当てはまらないため注意が必要です。

自分が条件に当てはまるかどうか気になる場合は、管轄する保健所に確認するようにしましょう。

また、上記以外にも犬を10頭以上収容する場合は別途許可が必要になる自治体なども存在するため、創業前に自治体ホームページなどで忘れずにチェックすることが大切です。


創業融資を申し込む条件


日本政策金融公庫の創業融資に申し込むにあたっては、次の条件を満たしていることが求められます。

■創業前または創業後おおむね7年以内であること
■創業計画書(事業計画書)を作成し、その内容について面談の場で説明できること
■クレジットカード、ローンの支払い実績が健全であること

また、自己資金をいくら用意できているかといった点や、創業計画書に記載した内容なども創業融資審査では重要なポイントになります。

融資額と返済期間の条件

<融資額の条件>
設備資金は最大2,400万円、運転資金は最大4,800万円まで

<返済期間の条件>
返済期間については、次のような要件となっています。

■設備資金:最長20年(据置期間最長5年以内)
■運転資金:最長10年(据置期間最長5年以内)

融資額や返済期間、利率などは、創業予定の事業の内容や申し込む方の状況に応じて異なりますので、詳細に関しては日本政策金融公庫や各種専門家などに事前に確認しておくようにしましょう。


創業融資を受けるための準備


日本政策金融公庫の創業融資を受けるためには、十分な事前準備が不可欠です。

■創業計画書(事業計画書)の作成
創業計画書の作成においては、まず創業する目的をはっきりとさせ、事業運営におけるビジョンを明示しましょう。

次に、創業する事業の強みをアピールするために、市場調査などに基づいた自社・自店の優位性や、対象とする顧客層を詳細に記載していきます。

さらに、売上や収益の予測を具体的に示した収支計画を立てることで、事業経営を安定的かつ計画的に行えることも強調します。

このように、創業する事業に実現見込みと持続可能性がある旨を、創業計画書を介してしっかりと伝えることが大切です。

※創業計画書の詳細は、こちらの記事もご欄ください。
<創業計画書とは?日本政策金融公庫の創業計画書のポイントを解説> 

■自己資金の準備
創業融資の審査では、創業に際し必要となる資金の総額に対して、自己資金はどれくらい貯めてきたのか、またその自己資金の準備過程も重要な項目となります。

計画的に自己資金を貯蓄してきたことは、適切に資金管理を行う能力があることの一つの証明となり、創業融資の審査ではプラスに評価される可能性が高くなります。

※自己資金の詳細を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
<自己資金なしで創業融資を受けることはできるのか解説>

■日頃から信用情報にキズを付けないよう支払いを行う

クレジットカードや各種ローンの支払いが頻繁に遅れているなど滞納が常習化していると、創業融資の審査ではかなりマイナスに評価されます。

そのため、創業前から支払いの延滞が無いよう注意し、信用情報にキズが付かないよう日頃から心がけることが重要です。

※信用情報が創業融資にどのような影響を与えるのか知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
<信用情報とは?創業融資における影響を解説>


手続きの流れ


創業融資の手続きは、次の流れで進めます。

1.必要書類の準備(創業計画書、資金計画書、自己資金の証明資料など)
2.申し込み
3.日本政策金融公庫の担当者と面談、のち審査
4.融資決定・契約手続き
5.融資実行 (融資金の入金)

創業融資に申し込んでから実際に融資が実行され入金されるまでは、1か月前後かかることが多いため、創業予定日を見据えたうえで準備を進めていくようにしましょう。

※日本政策金融公庫の創業融資の流れを知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
<日本政策金融公庫の創業融資の流れを解説>


まとめ


今回の記事では、ペットサロンを創業・開業したい方に向けて、日本政策金融公庫の創業融資制度の詳細を解説しました。

ペットサロンを創業するにあたり、創業融資は大変心強い制度です。

ただし、創業融資を成功させるためには創業計画書の作成、自己資金の確保など、事前の念入りな準備が欠かせません。

創業時の資金調達に不安な点がある場合は、日本政策金融公庫の無料相談窓口に問い合わせをしてみたり、創業融資サポートを実施している専門家のサポートを利用したりすることが成功のポイントとなります。

創業融資てづくり専門支援センターは4,500件以上の創業融資サポート・創業計画書・事業計画書の作成実績を誇り、これまで重ねてきた経験と豊富なナレッジを活かして、着手金なしの完全成功報酬(一律固定)でサポートさせていただける環境を整備しています。

資金調達や開業資金の工面で課題を感じている方は、ぜひ一度当センターまでご連絡ください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

0120-3981-52

偉大なる事業の現実化を、事業拡大に効率を。

創業融資・事業融資の資金調達セミナーを開催しています。日本政策金融公庫の担当者も登壇!

創業融資・事業融資の資金調達セミナーを開催しています。日本政策金融公庫の担当者も登壇!

当センター 代表 清田卓也が中小企業経営者向け新聞「日刊ケイザイ」に掲載されました。 拡大して見る
お問い合わせはこちら

東京本社
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1丁目1番1号
パレスビル5階

大阪支社
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町3-2-8
淀屋橋MIビル3階

TEL / 0120-3981-52
FAX / 03-4333-7567
営業時間 月~土 9:00~20:00
メール問い合わせ 24時間対応

創業融資てづくり専門支援センターの事務所概要 ABOUT OFFICE
清田卓也

創業融資てづくり専門支援センター長の行政書士清田卓也でございます。 当センターは親切、丁寧、誠実さをモットーに運営しております。 事業計画書の作り方から創業融資まで、起業家・経営者様のほんのちょっとした疑問にもご対応させていただいております。 お気軽にご連絡下さい。

挨拶を音声で聞く