【起業家日記121】
開業場所が決まった。
そして、いよいよ創業融資を受けるための事業計画書の仕上げに入った。
何回も何回も見直し、微調整をかけた。
事業計画書の作成にトータルで100時間以上は時間を使った。
【起業家日記122】
ここまで事業計画書を仕上げれば、融資は通るはず。
不安な気持ちと自信で安堵する感覚が交互に入り乱れる中、私は日本政策金融公庫に借入申込み書を提出した。
【起業家日記123】
そして、日本政策金融公庫の担当者から連絡があり、面談日時が決まった。
準備はすでに整っている。
だが、融資の面談前に、私にあるところから連絡が来た。
【起業家日記124】
見込み客である取引先が来週から仕事に着手してほしいという依頼が来たのだ。
しかし、そうなると来週会社を辞めなければいけない。
有難い話ではあるが、まだ融資は決まっていない。
【起業家日記125】
事業を開始するためには、資金が必要だ。
その資金がないと、今の状況では、事業を始めたところで1ヶ月しか持たない。
しかし、私は決断した。
そして会社を退職した。
【起業家日記126】
当初は、仮に融資が受けられなった場合は開業時期を延期するつもりだった。
でも、私は100時間以上かけて事業計画書を作った。
融資を受けられないわけがない。
【起業家日記127】
融資の面談日当日。
面談は1時間くらいだった。
担当者の質問に卒なくこなし、感触は悪くなかった。
大丈夫。絶対融資は受けられる。
【起業家日記128】
そして、私は来週から仕事に着手するために、開業届を税務署に出しにいった。
手続きは、20分くらい。
イメージとは違ってすぐに開業出来てしまった。
こんなものなんだな。
【起業家日記129】
そして、2週間が過ぎたころ、とうとう日本政策金融公庫から融資の可否の連絡がきた。
心臓のドキドキが止まらない。
「今回、融資の審査をさせていただいた結果・・・・」
【起業家日記130】
私は愕然とした。
融資が受けられなかったのだ。
しばらくの間、現実が受け入れられなかった。
何から考えて良いのか全くわからない・・・
【起業家日記131】
融資を受けられなかった理由は様々あるようだった。
ただ、その中でも一番話が多く出たのが開業する事業の業界経験がなかった事だったようだ。
そんな話知らない・・・
【起業家日記132】
仮に事業を始めて、上手くいっている時は問題ないが、起業には必ず問題や壁にぶち当たる。
そんな時に業界経験がないと、乗り越える術がなく、事業が継続出来ないかもしれない、と。
【起業家日記133】
ただ、私は迷う事はなかった。
資金がなければ、作るしかない。
融資で申し込んでいた金額は400万。
しかし、どうやってかき集めるべきか。。
【起業家日記134】
最初に考えたのは別の借りる方法だった。
日本政策金融公庫が無理でも、銀行(信用保証協会)の創業融資がある。
ただ、融資が決まるまで2~3ヶ月必要だ。
今の資金だと1ヶ月しかもたない・・・
【起業家日記135】
そこで、私は、開業資金を切り詰める事にした。
色々準備したかったが、コストを可能な限りに抑え、運転資金の余剰も抑えた。
それでも300万円は絶対という結果になった。
【起業家日記136】
私は、手を出すべきではないと思っていたが、なんとしてでも資金を集めなければならない。
そして、金利の高い事業者ローンに申し込む事にした。
【起業家日記137】
事業者ローンは審査が早い。
ただ、会社はもう退職しているため、信用がない。
結果、借りられたお金は100万円だった。
【起業家日記138】
現状は、残り200万円足りない。
事業者ローンで100万円は工面出来たのでもう1ヶ月は持つ。
しかし、追加で金利の高いクレジット会社で借りるわけにはいかない。
私は悩んだ。。
【起業家日記139】
そして、私は最終結論を出した。
頭を下げて親に頼む事にした。
絶対親には迷惑をかけたくなかった。
私が勝手に判断した事だから。
【起業家日記140】
数年親とは会っていない。
親不孝と言われても仕方ないくらい自分のやりたい事だけをやってきた。
今更、親に相談しても断られる可能性の方が高い・・
>>次のページ
『 起業家日記141ー160 』
起業家日記1ー20 | 起業家日記21ー40 | 起業家日記41ー60 | 起業家日記61ー80 |
起業家日記81ー100 | 起業家日記101ー120 | 起業家日記121ー140 | 起業家日記141ー160 |
起業家日記161ー180 | 起業家日記181ー200 | 起業家日記201ー220 | 起業家日記221ー240 |
起業家日記221ー240 |
① 日本政策金融公庫の融資
② 創業融資支援の成功報酬はないのでしょうか?
③ 1000万円程の創業融資を受ける事は可能でしょうか?
④ 開業計画書を考える4つの視点
⑤ 開業時は日本政策金融公庫と銀行どちらが融資を受けやすいのでしょうか?
① 起業する前に知っておきたい21の知識
② 新規事業を成功へと導く立ち上げ時に検討すべき8つの思考
③ 資金調達を計画する時に知っておきたい考え方
④ 事業計画作成において把握しておきたい必要ポイント
⑤ 業界別の創業融資や事業計画書作成のサポート
東京本社
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1丁目1番1号
パレスビル5階
大阪支社
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町3-2-8
淀屋橋MIビル3階
TEL / 0120-3981-52
FAX / 03-4333-7567
営業時間 月~土 9:00~20:00
メール問い合わせ 24時間対応
創業融資てづくり専門支援センター長の行政書士清田卓也でございます。
当センターは親切、丁寧、誠実さをモットーに運営しております。
事業計画書の作り方から創業融資まで、起業家・経営者様のほんのちょっとした疑問にもご対応させていただいております。
お気軽にご連絡下さい。