起業時の資金調達では様々な選択肢があります。
それを集約していくと
1.「貯める」
2.「借りる」
3.「出資を受ける」
が挙げられます。
そのため結果的には起業する際に資金調達をする場合にどの選択肢で進めていくのかを考える事になります。
一般的に「貯める」とは起業するに当たって自分でお金を貯める(貯金)していく事になります。
当初から「いずれ起業する」と決めている人は、コツコツとお金を貯めて起業しています。
その場合、ずっと前から起業を考えていることもあって、異分野の業界で起業するというよりも、今まで経験してきた事業(業種)で起業する事が多い傾向にもあります。
その事からも、今までの経験から起業するため、着実に事業を伸ばしていく方が多い傾向にもあります。
また長い時間「起業する」という気持ちを持っていたため、事業に対する思いも強い傾向にあります。
また「起業する」と決めてからお金を貯め始める起業家もいます。
起業する理由は様々ありますが、共通して、何かしらの外部要因による影響があると考えられます。
「起業する」と決めてからお金を貯め始めることから、実際の起業までに時間が必要ですが、その後に着実にお金を貯める事が出来て起業が出来れば、我慢していた期間分思いが強くなったり、これ以外に自分の進む道はないという覚悟が決まっている方も多い傾向にあります。
起業する業界は様々であり、今までの経験してきた業界・業種で起業する方もいれば、新しい分野での事業で起業する方もいらっしゃいます。
自分でお金を貯めて起業する方は共通して、「思い」が強かったり、起業以外の道がない「覚悟」が決まっている事が共通する部分になります。
お金を借りるという形態では、借りる金額にもよりますが、自己資金を元にして借りるパターンが多い傾向にあります。
例えば「融資」という金融機関から借り入れるパターンを考えても、基本的には自己資金を元に融資を申請していきます。
融資する側としても、先ほど挙げた自己資金を持っている起業家は「思い」「覚悟」が強い傾向にある事を理解していますので、融資実行後に事業を初めてからもその「思い」「覚悟」で様々な壁を超えていける原動力になる事も理解しています。
そのため、ある種、「信用」として融資をしているとも考えられます。
ただ自己資金があればいくらでも融資してもらえるかと言えばそうではなく、自己資金に見合った金額が融資されるのが一般的です。
それは自己資金の額が「思い」「覚悟」の大きさとも考えられるからです。
また金融機関以外(例えば知合い、親族、友人など)から借りる場合でも同じような観点でお金を貸す事を検討してもらえる事も多いに考えられます。
逆に自己資金がほとんどなく、「借りる」という選択肢を選んだ場合はハードルが大きく上がってしまうことになります。
それは、「思い」「覚悟」を判断する基準である「お金」がないため、よりその「お金」の部分をカバーリングする根拠を示していくことが必要となるためです。
借りる金額にも大きく影響していきますが、ビジネスモデル、事業計画、準備している内容、取引先・提携先・見込客などの事業を継続させていく根拠をより具体的に示すことがカバーリング策となり得ます。
出資してもらう条件にもよりますが、大半は出資金自体について特別な返済義務というものが存在しない場合が多くあります。
しかし出資の形態も様々あり、基本的には出資後、事業が成長してから何かしらのリターンを約束することが多い傾向にもあります。
知合いの企業や経営者からの出資、ベンチャーキャピタルからの出資など、ビジネス上での出資はその目的に応じたリターンを考察しなければなりません。
そのリターンが出来る根拠としては、起業する事業内容が大きなポイントになります。
その分「貯める」「借りる」よりも事業に対する準備や取り組み内容が求められるものとなることも多い傾向です。
もちろん、事業を継続できる根拠は大前提ですので、それに直結する「思い」「覚悟」も必ず示す必要があります。
ビジネス上以外の出資についてはそのリターンに該当するものは小さくなる傾向にもあります。
どの資金調達の形態を利用するにしても起業する事業を「継続できる」ことが全てにおいて共通のポイントになります。
「貯める」という選択肢をとった起業家は長い時間に渡って思いと覚悟を持った方たちであり、困難な状況に遭遇してもそれを乗り越えていく資質を兼ね備えています。
「借りる」という選択肢をとった起業家においても「貯める」という選択肢を取った起業家と同じ前提でもありますので、事業を継続していくための資質を持っていることが前提にあります。
「出資」という選択肢をとった起業家は資金以外のリターンの約束をして取り組んでいるため自分だけではなく第三者にコミットして事業を推進していく資質を持っています。
最終的には起業家自身が選択して資金調達する方法を決めていくことになりますが、目の前の「起業」というものだけで行動を判断すると資金調達がうまく進まないことも多くあります。
より自分にとってどのような考え方で資金調達していくのかを考察する事でより事業の完成度や継続出来る可能性を高めていくことが出来るようになります。
起業時の資金調達は「貯める」「借りる」「出資」に集約される
「貯める」ことは「思い」「覚悟」の表れ
「借りる」ことは自己資金を元に進めることが多い
「出資」は出資金以外のリターンが必要
資金調達方法から事業の継続性を高める
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『 起業家の開業資金の資金調達パターン 』
① 日本政策金融公庫の融資
② 創業融資支援の成功報酬はないのでしょうか?
③ 1000万円程の創業融資を受ける事は可能でしょうか?
④ 開業計画書を考える4つの視点
⑤ 開業時は日本政策金融公庫と銀行どちらが融資を受けやすいのでしょうか?
① 起業する前に知っておきたい21の知識
② 新規事業を成功へと導く立ち上げ時に検討すべき8つの思考
③ 資金調達を計画する時に知っておきたい考え方
④ 事業計画作成において把握しておきたい必要ポイント
⑤ 業界別の創業融資や事業計画書作成のサポート
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